意外にデリケート? 冬の多肉植物の簡単な管理方法
その姿かたちの愛らしさから多くのファンを持つ多肉植物。生花店やDIYショップの片隅にある小さな鉢植えを思わず手にとったことのある方も多いのではないだろうか。今回は冬の多肉植物の管理方法についてご紹介。
多肉植物とは?
「多肉植物」のちょっとジューシーな印象さえ受ける「多肉」とは、植物の茎や葉などが厚い状態を表す言葉。乾燥した場所に生育することが多い多肉植物は、葉・茎・根の内部に水を貯えている。代表的なのはサボテンで、非常に種類が多いため分類上はサボテン科として独立している。
サボテンは日本では観賞用として小~中程度の鉢植えが好まれているが、北中米の砂漠に生えているような人の背丈を超えるほど大きくなる種類もある。その他の多肉植物の系統として有名なのは、アロエ科・ハマミズナ科など。ベンケイソウ科の多肉植物は価格が比較的手ごろで栽培が簡単なものが多く人気がある。
室内での管理方法
「寒さに注意」冬の多肉植物の管理方法としてまず知っておきたいことだ。茎や葉の内部にある水分が凍ってしまうとすぐに枯れてしまう可能性がある。定番は日当りの良い室内で管理すること。日差しのある日中は窓際に置いておき、夕方になったら外からの冷気の影響を受けないよう窓から離しておくと良い。
もうひとつ、意外かも知れないが冬の多肉植物には「乾燥もNG」エアコンやヒーターからは少し遠ざけたほうが安心だ。室温は10~20℃くらいが適温と言われ、1日にあまり温度差がないのが好ましい。原則的に冬の水やりは必要ない種類が多いが、補給する場合は、水分がすぐに乾燥するよう晴れの日が続くことを確認してその初日に行う。
屋外での管理方法
普段屋外に置いている多肉植物も冬になったらできれば室内で管理したい。ベランダなどで冬を越すときに簡単なのは、通気用の穴をあけた透明のビニールシートを上からかぶせて鉢ごと包む方法。支柱を立てて多肉植物に直接シートが当たらないようにするのがポイントだ。日差しがあたる場所に置いて暖かい日はシートを外して日光浴を。
さらに寒さの厳しい地域では、ダンボールや発泡スチロールの箱に入れ、中見が濡れないようにビニール袋に入れた不要な衣類や新聞紙を隙間に詰める方法も考えられる。雪や雨が降った場合は別のシートで全体を覆うと良いだろう。風で飛ばされないようにしっかり留めておくのをお忘れなく。
「室内に置き室温と乾燥に注意する」「室外では気温や天候に応じて対策」 冬の多肉植物の管理方法としては、この2つを覚えておくと良いだろう。しっかり冬を越して美しい花が咲くのを待とう。