都市・人・自然。『赤坂蚤の市』が作り出す、3つが緩やかに繋がる時間。
緑豊かな都心のオアシス、赤坂のアークヒルズで過ごした、とある日曜日のレポート
蚤の市、行ったことありますか?
「今までは蚤の市というと、好きな人・特定の人向けのマーケットのイメージがあったと思うんですけど、最近はそれも変化してきていて。
毎週末どこかでいろんなイベントがあって、古いものやクラフト作家さん、アーティストの作品に出会えるようになりましたね。」(松木さん)
<Eureka:http://eureka-style.com/>
東京のあちこちで開催される蚤の市の中でも注目されてるのが『赤坂蚤の市』。
80年代都市建築と緑に囲まれた空間に、アンティークやこだわりの品がずらっと並ぶ。
今回はマーケットを主催する阪谷さん、松木さんにお話を伺った。
赤坂蚤の市、人気の秘密。
「アークヒルズエリアらしい、上質な空気感のある賑わいを作り出したいので、ヨーロッパの広場の雰囲気を持つカラヤン広場に合い、都会的なライフスタイルにマッチした品揃えを意識し、お店を厳選しています。」
そうお話くださったのは、赤坂蚤の市を担当する森ビルの阪谷さん。
<LINO HOMEWORKS http://linohomeworks.com/>
赤坂蚤の市の特徴は、全体でひとつの店舗かと思うくらい統一感がある。
それを「親密なまとまりがある」と表現するのは、主催者であり出店者の松木さんだ。
<ガレットと珈琲 きなり https://kinari726.storeinfo.jp/>
出店している80~100店舗は、親密なまとまりを持ちながらもアンティークからファッション、クラフト、植物、フードとジャンルは様々。
マーケットを見ながら一日ゆっくり時間を過ごす来場者も多いそう。
<Citta material https://citta-material.com/>
「一番大事にしているのは、これはどういう品で、どういう歴史があってという会話を楽しんでいただくこと。
なので、ルーツをしっかり話せるお店に出店いただく、というところにはこだわっています。」(阪谷さん)
<ORLANDO http://www.orlando76.com/>
<Rey yanagimoto http://reyyanagimoto.tumblr.com/ / Koyomi yanagimoto http://koyomiyanagimoto.tumblr.com/>
品物の背景にあるストーリーを共有することで、緩やかに人と人が繋がっていく。それが、赤坂蚤の市の魅力であり、人気の秘密のようだ。
まちづくりの側面から見る赤坂蚤の市とは?
「街の賑わいを作っていく中で、ゆくゆくはこういったマーケットがただのイベントではなく、文化(普遍的なもの)になるぐらい定着させて行きたいな、と。
アーク・カラヤン広場と言ったら『赤坂蚤の市』をやってるね、となるくらい象徴的な存在になれたら一番嬉しいですね。
このエリアの生活の中に溶け込んだマーケットに育てていきたいと思っています。」
と、阪谷さん。
都市環境づくりの先駆けでもある赤坂のアークヒルズ。
マーケットを開催している広場から階段を上がると、都心とは思えないほどの緑が広がっていて、1986年の建設時から都市と自然、そこに流れる時間を人々がどう過ごすかを強く意識していることが伺える。
ただ効率が良いだけではなく、都市空間・人・自然が緩やかに繋がる空間。
毎月第4日曜日、この広場に立ち寄って、ゆったりした一日を過ごすのはいかがだろうか。
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イベント名:赤坂蚤の市 in ARK HILLS
開催日時:毎月第4日曜日 午前11時から夕方17時
最寄り駅:六本木一丁目駅(徒歩2分) / 溜池山王駅(徒歩4分)
オフィシャルサイト:http://www.arkhills.com/akasaka-nominoichi/
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<今回は特別出店として週末のガレージをイメージした店舗も出店。アメリカのヴィンテージ雑貨やヴィンテージ眼鏡や古着を展開されていた。EDOYA Garage https://www.facebook.com/edoyagarage/>

TEXT BY MAI
二児の母。トマトを育ててます。