[プロが解説] 透明感が美しいハーバリウムの作り方 [動画あり]
ハーバリウムを作りたい方へ。
「ハーバリウムを作るのははじめてでうまくできるか不安。」「挑戦してみたことがあるけどイマイチ上手くできなかった…」
そんな方は、この記事を読んでハーバリウムの基本的な作り方をマスターしよう。
解説するのは、ワークショップで200名以上に講習してきたフラワーデザイナーのYoko先生。動画もあるので、実際に一緒に作りながらポイントをチェックできる。
■もくじ
1.材料を準備する
2.【ハーバリウムの作り方】大人っぽいくすみピンクのハーバリウムを作ろう
①透明感を大事に、お花を入れすぎないで
②花材の長さは瓶の全長の8割に
③軽くて小さいものを先に、長い茎や枝は後から
④ワイヤーで花材の位置を微調整
⑤オイルはゆっくり入れる
⑥ハーバリウムの完成
3.ハーバリウムを作るときの注意点
4.まとめ
1.材料を準備する
材料はこちら
・ボトル(蓋付き)
・ハーバリウム用オイル
・花材
・瓶の長さの2倍程度の太いワイヤー
→瓶・花材・オイル・ワイヤーが全て揃ったハーバリウムキットはこちらから
2.【ハーバリウムの作り方】大人っぽいくすみピンクのハーバリウムを作ろう
今回はGlanet collectionのstoreで販売中のハーバリウムキットを使い、基本的なハーバリウムの作り方を解説していく。
解説するのは、Glanet collectionワークショップで200名以上に講習してきたフラワーデザイナーのYoko先生。先生と一緒に一つずつ丁寧に作業すれば、簡単に綺麗なハーバリウムが出来上がる。
動画がご覧になれない環境の方、ゆっくりマイペースに作りたい方のために、以下で画像とテキストでも解説しているので、環境に合わせて丁度いい方で作業を確認しながら作っていただければOK。
また、『3.ハーバリウムを作るときの注意点』でも補足の注意点を細かく記載しているので、しっかりと確認していただきたい。
それでは、早速ハーバリウムを作りスタート!
①透明感を大事に、お花を入れすぎないで
こんにちは、Yokoです。これからハーバリウムの作り方を解説していきます。
今回はピンク系のお花を使っていきます。
どんなデザインにするか、瓶の中にどう入れていくかをイメージします。
花材の組み合わせをしっかりと考えましょう。
きれいに仕上げるコツは、お花の量を少なめにすること。詰め込みすぎると光が入らず、せっかくの透明感が失われてしまいます。
じっくり吟味しながら選定していきましょう。
今回は 春をイメージしてみました。
②花材の長さは瓶の全長の8割に
このままだと入りきらないので、ハサミを使って高さを調整しましょう。
瓶の高さの8割以内に収めることを目安に、お花を切ります。
また瓶の口に入るくらいの大きさにします。
③軽くて小さいものを先に、長い茎や枝は後から
それでは、ビンにお花を入れましょう。
軽くて小さいものはオイルを入れた時に浮いてきてしまうので、先に入れます。
長い茎や枝がついた花材は後から入れ、最初に入れた花材が引っかかるようにします。
ちなみに、一度入れた花材は取り出すことが難しいので注意してください!
④ワイヤーで花材の位置を微調整
お花の位置を整えたり、戻したりするのにワイヤーを使います。
ワイヤーを使って、位置を微調整しましょう。
レイアウトができました!うまく詰められましたか?
⑤オイルはゆっくり入れる
では、オイルを入れましょう。
配置が崩れないよう、瓶を傾けてゆっくりオイルを注ぎます。
このオイルは2本分ですので、入れすぎないようにご注意ください。
瓶の底を机でとんとん叩きオイルの中にある気泡を抜き、蓋を強く閉めます。
気泡はどうしても残ってしまいますが、時間が経てば徐々に消えていきます。
⑥ハーバリウムの完成
完成しました!!
みなさん、うまくできましたでしょうか?
なお、ハーバリウムは直射日光に弱いので、直射日光を避けて置くことをオススメします。また、ハーバリウムのオイルは食用油と同様に、捨てる際は新聞紙などに吸収させて捨てるようにしましょう。
それでは、ハーバリウムと一緒に素敵な時間をお過ごしください。
3.ハーバリウムを作るときの注意点
[ボトルの注意点]
おすすめはガラス瓶。新品のものでなければ、カビを防ぐために必ず煮沸消毒を行う。
また、ガラス瓶は落として割ると危険なので、製作中、特にオイルを触った手で持つと滑りやすくとても危険。オイルを触ったら、必ず一旦手を綺麗にしてから瓶を持とう。
ダイソーやセリアなどの100円均一ショップにもハーバリウムボトルが売っているが、素材がプラスチックの場合がある。
こちらはガラスよりも割れにくいが、透明度が落ちるので注意が必要。
瓶の形でおすすめなのは、縦に長細い瓶。
口が広く幅のある瓶の場合、花材が浮遊してしまいやすく、狙った位置に花材を留めておくのが難しくなる。長細い瓶であれば、枝や花材の重なりを利用して、狙った所に花材を留めて起きやすいので初心者向き。
[オイルの注意点]
オイルは、ハーバリウム用の不純物のないオイルがおすすめ。
”ベビーオイルでも代用できます”や”洗濯のりで綺麗にできた”という記述があるサイトもあるが、ベビーオイルはミネラルオイル100%ではないので、花の色素が流れ出たり、時間の経過でオイルが変質する可能性もあり。洗濯のりも、経年変化を防ぐ機能性はないので、綺麗なのは一瞬のみ。
長い間楽しみたい、綺麗に仕上げたい、プレゼントであげたい、という方は透明度が高く不純物のないハーバリウム用オイルを選ぶ方が正解。
[花材]
使用してはいけない花材は、”生花”。生花は水分を含んでおり、カビの原因になる。
必ず、ドライフラワーかプリザーブドフラワーを用意しよう。
がくが硬いものや花が大きすぎるものは、瓶の口から入らないこともある。瓶の口は意外と狭くなっているので、しっかり確認して花材を選ぼう。
「花材は手軽に入手できる造花を使いたい」という方もいるかもしれないが、造花はどのように着色されているかわからず、月日が経過すると染料が溶け出してくる可能性も。また、「植物の魅力を楽しむ」という観点から考えてもあまりオススメはできない。
プリザーブドフラワーも、強く着色しているものやバラなどは色がオイルに移りやすいので注意が必要。
[ワイヤー]
これは、瓶の中に入れた花材を動かしたり、狙った所に花材を配置していくのに使用する。
瓶の口が広く、深さ(高さ)があまりない瓶であれば割り箸やピンセットでも代用可能。
■まとめ
・透明感を大事に、お花を入れすぎない。
・花材の長さは瓶の全長の8割にする。
・軽くて小さいものを先に入れ、長い茎や枝は後から入れる。
・ワイヤーで花材の位置を微調整して整える。
・オイルはゆっくり入れる。
・カビの原因になるので花材に生花使わない。
・ガラス瓶は落とすと危険なので要注意。特にオイルに触ったらきちんと手を洗う。
基本的なハーバリウムの作り方を抑えたら、花材を変えてもう一度作ってみよう。
ハーバリウムの1番のハイライトは花材の組み合わせを考えている時間。
同系色でまとめるところから初めて、慣れてきたら2色、3色と異なる色を組み合わせてみよう。そのときは、”色の鮮やかさ”を合わせると色が悪目立ちしにくいのでご参考に。
花材を組み合わせる時間を楽しみたい方は、花材が豊富に用意されているワークショップがおすすめ。夏休みに『親子ハーバリウム』を作れば素敵な夏の思い出の品が完成する。
忙しい毎日から少し離れて、様々な花材と触れ合う時間を楽しもう!
→夏休みのスタートにおすすめ!ハーバリウムワークショップはこちら