ハーバリウムとは?人気の理由と素材,使い方,注意点を解説
女性に喜ばれる花のギフトを探している方へ。
この記事では、「ハーバリウムって初めて聞くけど何ですか?」という方のために、ハーバリウムとは何かを解説。人気の理由や使い方のポイントも紹介する。
■もくじ
1.ハーバリウムが人気の理由
2.ハーバリウムの言葉の意味
3.ハーバリウムに使われている素材
4.ハーバリウムの使い方
5.ハーバリウムをプレゼントするのにおすすめのシチュエーション
6.取り扱いで気をつけるべきポイント
7.ハーバリウムをプレゼントするときに気をつけるべきこと
■まとめ
1.ハーバリウムが人気の理由
ハーバリウムとは、ガラスの瓶にドライフラワーなどの植物素材を入れ、専用のオイルに浸したものである。
季節の花の美しい色合いや素材の組み合わせによるデザインの妙味を、長期間楽しむことができるのがハーバリウムの魅力だ。
見た目にも写真映えするのでSNSなどで話題となり、特に、暮らしの小物にこだわる女性の間で人気が高まっている。
1本だけで飾ったり、形や大きさの違う何本かをまとめて飾ってみたり。キッチンや寝室、洗面台など、どんな場所にも気軽に飾ることができる。
クリスタルのような美しい透明感のある瓶の中に華やかな花びらが浮遊する様が美しく、手軽に空間をパッと明るく演出したい時には最適のアイテムだ。
2.ハーバリウムの言葉の意味
ハーバリウムという言葉は本来は、植物標本を意味する。
”ハーバリウム(herbarium)は、植物学において保存された植物標本の集積(植物標本集)を指す言葉である。こうした標本になっているのは、植物の個体全体または部分である。これらは乾燥処理が施され台紙に貼り付けられたもの(押し葉標本)が通例であるが、素材によってはアルコールや他の防腐剤に浸して保存されるもの(液浸標本)もある。”
(ー出典: ハーバリウム/フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0 )
しかし、ここ数年日本でハーバリウムというと、観賞用として使用されることがほとんどで、透明な容器に乾燥した植物を入れ、専用のオイル(純度の高いシリコンオイルやミネラルオイル)で保存性を高めたものをハーバリウムと呼ぶことが多い。
では、ハーバリウムとは具体的にどんな素材で作られるているのだろう?
3.ハーバリウムに使われている素材
ハーバリウムに使われる素材は、花や葉っぱ、実などの植物素材がメイン。
花であれば、クラシカルな雰囲気を演出できるドライフラワーや、鮮やかな色彩がガラス瓶に映えるプリザーブドフラワーなどをメインに使えば、長期間楽しめる花のインテリアとなる。
ただし、生花はカビの原因になりハーバリウムには向かないので注意が必要だ。
花以外にも、貝殻やビーチグラスなどの海のものや、ユニークなところではパスタや乾燥スパイスなどといった食材も、ハーバリウムの材料になる。
トウガラシやローリエ、八角、シナモンなどを集めたハーバリウムを、キッチンやダイニングテーブルに飾る、なんていかがだろうか。
また、手作りも意外と簡単にできる。好みの素材とガラス瓶、専用のオイルがあれば、自分好みのオリジナルハーバリウムを作ることができる。
このように、理想のインテリアのイメージに合わせて、さまざまな素材を選ぶことができるのが、ハーバリウムの醍醐味だ。
→[プロが解説] 透明感が美しいハーバリウムの作り方 [動画あり]
4.ハーバリウムの使い方
そのまま飾っても十分楽しむことができるハーバリウムだが、飾り方に一工夫することで、より楽しみの幅を広げることも。
たとえば、ハーバリウムだけでなく、生花や多肉植物の鉢などと組み合わせて飾れば、部屋の中に植物いっぱいの空間、ミニガーデンを作ることもできる。
日中の自然な光によく映えるハーバリウムは、夜にはライトアップすることで、がらりと雰囲気が変わり、幻想的な空間を楽しむことができる。
専用のライトも豊富にあるので、ライトの色との組み合わせを試してみるのも楽しい。
尚、多くのハーバリウムの使用期限は、約1年ほど。長く楽しむことができるので、いろいろな飾り方のバリエーションを試してみよう。
5.ハーバリウムをプレゼントするのにおすすめのシチュエーション
ハーバリウムは生花よりもモチが良く扱いやすいというメリットがあるので、相手に配慮した花のギフトとしてもおすすめ。
例えば、生花は長持ちさせるのに水切りや水替えなどの手入れが必要だが、ハーバリウムは飾りっぱなしでOK。
毎日、仕事や家事・育児に忙しい人や年配の方にも、手間のかからないささやかな癒しをプレゼントできる。
また、生花よりもかさばらず、プレゼントしたときの持ち運びが楽なことも、ハーバリウムギフトのメリットのひとつ。
出かけた先でもらっても花の持ちを考えて早めに帰る、といった必要はなく、場所を取らないので一人暮らしのワンルームや会社のデスクなどにも飾りやすい。
生花の華やかさはそのままに、手軽さも併せ持っていたハーバリウムはギフトとしてとてもユースフルなのだ。
6.取り扱いで気をつけるべきポイント
ハーバリウムは、直射日光を避けて飾ることが重要。
明るい陽射しに映えるハーバリウムだが、強い日光にあたることで色褪せが進んでしまう。
窓辺に設置する場合も、なるべく陽射しが直接当たらない場所を選ぶのが良い。
また、専用オイルの取り扱いにも十分注意が必要だ。手作りするときには、オイルの取扱説明書をよく読むこと。
オイルは人体に影響のないものだが、食用ではないので、小さな子どものいる家では、子どもの手の届かないところに置くべきである。もちろん、火気にも十分注意しなくてはならない。
その他、ガラス瓶を使っているのでプレゼントする場合は割れ物として丁寧に扱うこと。
専用オイルは、服や床に着くと落としにくいものもあるので、持ち運びのときに瓶からオイルがこぼれたりしないよう、十分注意して取り扱おう。
7.ハーバリウムをプレゼントするときに気をつけるべきこと
ハーバリウムは相手の好みを考慮して選ぼう。
ハーバリウムはインテリアグッズなので、贈る相手の好みや部屋の雰囲気などをよく知ったうえで選ぶとより、喜んでもらうことができる。
相手の好きな花や色、インテリアのテーマカラーや目指す雰囲気などをあらかじめリサーチしておくと、納得のいくプレゼントを選ぶことができる。
では、相手の好みを深く知らない場合はどうしたらいいだろうか?
その場合は、贈る相手のイメージでハーバリウムを作ってもらうのがおすすめ。
贈りたいプレゼントのイメージを伝えて、プロに作ってもらえば、「あなたのイメージで作ってもらいました。」というメッセージとともに唯一無二のプレゼントを贈ることができる。
プレゼントは気持ちが大事という言葉があるが、その”気持ち”とは、どれだけ想ってもらえているかということ。
相手への想いやりをプレゼントすることが、喜んでもらえる最大の秘訣になるだろう。
■まとめ
・ハーバリウムは暮らしの小物にこだわる女性の間で人気
・本来のハーバリウム(Herbarium)は、植物標本を意味する
・ハーバリウムには、花などの植物素材をはじめ、多様な素材が使われる
・生花にはないメリットがハーバリウムにはあるのでシチュエーションによってはハーバリウムをプレゼントするのがおすすめ
・相手の好みが不明な場合は、相手のイメージでハーバリウムをオーダーメイド製作してもらうがおすすめ
・置き場所やオイルの取り扱いに注意が必要
花や植物にそれぞれ個性があるように、一口にハーバリウムと言ってもその美しさのバリエーションは無限にある。
ギフトに使うなら、ハーバリウムが置かれるシチュエーションや、受け取る人のイメージを最大限に膨らませ、ぴったりのハーバリウムを選んであげよう。
相手の笑顔は、その心配りから生まれるから。